大阪府下では唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定。また、日本の街並100選にも選ばれている、南河内地方の富田林寺内町を先日の日曜日にぶらり探索。江戸時代に建てられた商家、町家が、昔ながらの姿そのままに残されていています。
■(旧)杉山家住宅
国の重要文化財に指定され、建物内部も一般公開(有料ですが)されています。地区内では最古、最大規模で、主屋は江戸時代中期の重厚で質素な農家型住宅。後期に増築された部分は、障壁画や欄間など繊細で豪華な書院造り。明治時代と思しきアールヌーボー的な螺旋階段には少し違和感を感じつつも、当時の繁栄ぶりを窺い知ることができます。
長年お世話になっている同業の先輩らと4人で訪れたのですが、釜屋のつくりはどうたらとか照明器具や庭から見える今風の隣家は残念とか好き勝手申しておりましたら、説明してくださった方はちょっと引きぎみでしたけれど。
予約しておいたランチまでまだ時間があったので、古民家を改装した雑貨屋や家具屋などにも立ち寄ってみました。実際に住むとなると暑さ寒さや色々と大変なこともあるようですが、いずれはこういった所で事務所を構えてみたいと、今年初めてのセミの声を聴きながら改めて思いましたね。
■勝間家住宅
現在は、イタリアンレストラン「oasi オアジ」として公開。外観とは違って、中は比較的新しい感じのする造りでした。民家で頂くイタリアン、これまた趣きがあってなかなか乙なものですね。
料理よりも、ビールを注いでくれた田丸麻紀さん似の美人スタッフの方が気になって仕方がない面々。オアジとはイタリア語で安らぎの場という意味らしいのですが、その名の通り皆癒されたようでして一応幹事の役目は果たせたかなと。勿論、旬の食材を使った料理も美味しかったことは、言うまでもありませんが。
器の廻りのバルサミコ酢、粒マスタードや何とか塩は、決してゴミではありませぬので念のため。
■佐藤家住宅(紅梅蔵)
午後3時の休憩は、珈琲豆の蔵で平蔵ブレンドを注文。朝から降っていた雨もすっかり止んだことだし、お庭でティータイムと洒落込んではみたものの…。
梅雨明けは、まだまだ先のようです。
他にも見所はたくさんあって、とても一日では廻り切れません。また次の機会にということで、本日はお開きです。